医者なんて辞めてやるー!
FIREしか勝たん
そう思っているかた少しおまちください。現役医師でFIREにむけて資産形成中のべるもんです。
「医師を辞めたい!」「医局を辞めたい!」と思っても、なかなかふんぎりってつきませんよね。生活をするにはお金がかかり、お金を稼ぐためには仕事が必要だからです。でも、もしお金の心配がなくなり、自由な時間が手にできるとしたら。それって幸せなことだと思いませんか。それを実現するのがFIRE(セミリタイヤ)です。
「FIRE(ファイア)」とは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった言葉で、経済的自由を手に入れて、早期リタイアを実現することです。医師は高収入の人が多く、資産運用に回せる金額が多いため一見FIREに向いています。ところがいくつかのポイントに気がつかないと、かなり遠回りする結果になるかもしれません。
この記事ではFIRE(セミリタイヤ)を目指すならしっておきたい、医師がFIREにむいてない理由とその対処法を紹介します。
生活水準が高い
医師の方は高収入です。
そのため生活水準も高くなります。高級車に乗る、都心のタワマンに住む、子どもに最高の教育を受けさせる。どれも素晴らしいことですがFIREを実現するためには、生活水準の高さはハードルになります。
なぜならFIRE後の生活費をまかなえるだけの資産形成が必要だからです。年間300万円で生活できる人と1000万円必要な人。必要な資産は後者の方が圧倒的に高くなります。そのため生活水準が高い人はFIREが難しいのです。
対処法1:本当に必要なものか見極める
広い家、高級な車、流行の服、たくさんの本、贅沢な食事。どれも素晴らしいものですが本当に自分に必要なものか考えてみましょう。なくてもいいものがあるかもしれません。FIREを考えた時は、いまの生活水準を基準にするのではなく、自分が幸せにおもえる必要十分な生活水準を基準にしましょう。
なかでも固定費の見直しは少し手間ではありますが、1度見直すと節約効果が高いです。携帯電話の料金、電気料金、家の家賃。なんとなく選んでいるものがあれば見直してみましょう。2021年に大手3キャリアも格安プランを発表しました。まずはスマホのプランを見直してみてもいいでしょう。
またふるさと納税を活用するのも手です。ふるさと納税は収入が高いほど利用できる金額も多く税控除につながります。外食がわりに高級食材をえらべば、外食費を節約しながら贅沢できますよ。


我が家はふるさと納税で、いくら、牛肉、いちご、シャインマスカット、緑茶などを頼んでいます。コロナで外食しにくい昨今、家で美味しいものが食べられるのはとてもいいですよ。


対処法2:生活水準を上げずに年収を上げる
年収1000万円の暮らしに慣れている人は、年収1200万に上げることで差額の200万円を資産形成に回すことができます。(実際には税引きされるなどで全額投資に回せるわけではありませんが)
医師は資格業です。医師としての勤務実績があれば転職で年収をあげることも可能です。生活水準を変えずにFIREのための資金を準備することができます。
そして子どもの独立、ローン返済終了など生活費がおさえられるタイミングであれば暮らしぶりをあまり変えずにFIREが可能です。
転職を少しでも検討するなら「民間医局」という転職エージェントがオススメです。悩みが疑問によりそってくれて、視野が広がりますよ。





医師の転職には半年〜1年ほどかかります。また今すぐ転職したい・できる人ばかりではないでしょう。無理ない範囲で節約することは検討してもよいでしょう。
金融リテラシーが低い
日本の義務教育ではお金の教育がほぼありません。歴史で世界恐慌を習ったり、公民で日銀について習ったりしますが自分自身の金融資産をどう運用するかは知らないまま大人になることがほとんど。お金の問題を自分ごとにしにくいのです。
さらに医療業界は経済の影響を受けにくいため、ご自分でクリニックを経営されている方をのぞけば商売や経済に詳しい方はすくないのではないでしょうか。
FIREにむけて資産形成をするには金融リテラシーを高める必要があります。
対処法:小さな金額で投資をはじめてみる
「これならなくなってもいいな」という金額でまずは投資をはじめてみましょう。実際に手を動かすことでただ本を読むだけよりも何倍もはやく知識が身につきます。
くれぐれも「貯金はたくさんあるし一気にもうけよう」と考えないようにしましょう。大きな金額をあつかうのは慣れてから。



僕は「楽天証券」でNISA口座をひらき投資をはじめました。手数料がひくく初心者にもあつかいやすいのでオススメです。
仕事が忙しすぎる
「FIREって忙しすぎる仕事をやめて自由な時間を得ることでしょ。最高じゃん」
ありあまる時間。素晴らしいですよね。日々仕事に追われてできなかったあれこれ、やりたいですよね。でも、そのやりたいことは人生の残り半分をかけてまでやりたいことでしょうか。
- 土日は昼過ぎまで寝て、起きてからもスマホばかりみてる
- とくに趣味がない
こういった人は要注意です。時間をもてあまし暇すぎて心にポッカリ穴があいてしまうかもしれません。とくに職場で頼りにされている医師のかたは「誰からも必要とされていない毎日」に虚無感を抱くでしょう。
対処法1:学びに没頭する
医師であるみなさんは学びのスキルが高く、知的好奇心を満たすことによろこびを感じる方が多いと思います。
人生100年時代という言葉を広めたベストセラー『LIFE SHIFT』にも、変化する世の中で学び続けることの必要さが書かれています。これからは大人向けの学ぶ機会がますます増えてくることでしょう。興味はあったけど手を出していなかった分野に挑戦してみてもいいですね。
対処法:仕事はゆるく続ける
FIREを達成しても完全なリタイヤではなく週3〜4日・当直なしなど勤務時間をしぼって働くのはいかがでしょう。
日々にメリハリがでるだけでなく、生活資金を稼ぎながらFIREできるので達成までのスピードが早まります。



いますぐ転職しないとしても、転職サイトを眺めることでイメージがわくかもしれません。週3日の勤務の求人も。そういう働き方も選択肢のひとつです。
柔軟な働き方をしたいなら求人数が豊富なところから選ぶのがオススメです。どんな職場があるかを知るとイメージが湧きやすいのでチェックするだけしてみるというのもいいでしょう。




僕はFIREしたいです
もし「仕事が辛い」「医局を辞めたい」と思ったらFIREという方法もあります。FIREは準備期間が必要なので即効性のある問題解決方法ではありません。ですがゴールが見えれば気持ちが変わる人もおおいのではないでしょうか。目標をもつことで仕事へのはりあいが変わってくるかもしれません。
FIREに興味を持った人は『本気でFIREをめざす人のやめの資産形成入門』という本をオススメします。30歳で会社員を辞めた穂高唯希氏の著書です。入門本なのでとてもわかりやすく資産形成の具体的な方法が書かれていて参考になります。
医師は生活水準を落とすのは大変です(ご家族の反対にあう先生もいらっしゃるでしょう…)。ですが、年収をあげることは比較的容易です。転職も視野にいれてみましょう。医局を辞めるだけで年収が200〜400万上がる方もいらっしゃいます。生活水準を変えずに上がった年収分を投資にまわす。それならできる方もいらっしゃるのでは。
僕もFIREを目指すために転職を検討中です。人生にはいろんな選択肢があります。自分の満足いく人生を歩めるようにしたいですね。








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