当直明けの日勤。忙しすぎて気持ちも身体も辛い。
医局で偉い人に憧れない。ずっと医局にいて幸せなのかな。
早く仕事を辞めて、釣りをしながら暮らしたい。
そう思ったことはありませんか。僕はあります。現役医師でFIREにむけて資産形成中のべるもんです。
「医師を辞めたい!」「医局を辞めたい!」と思っても、なかなかふんぎりってつきませんよね。生活をするにはお金がかかり、お金を稼ぐためには仕事が必要だからです。でも、もしお金の心配がなくなり、自由な時間が手にできるとしたら。それって幸せなことだと思いませんか。それを実現するのがFIREです。
医師はFIRE(セミリタイヤ)に向いています。その5つの理由を紹介します。
そもそもFIREとは?
「FIRE(ファイア)」とは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった言葉のこと。経済的自由を手に入れて、早期リタイアを実現することです。
定年を待たずになるべく早く退職し、資産運用などを中心に生活していくライフスタイルで、若者を中心に徐々に人気が高まっています。関連書籍も多く発売され、テレビでも特集を組まれたこともあり、この言葉を目にする人も多いのではないでしょうか。


かんたんにいうと、将来の生活費をまかなえるだけの資産形成をして、辛い仕事を辞めようということです。
医師はこのFIREにかなり向いていると思います。
理由1:収入が高い
FIRE(セミリヤイヤ)のあと、生きていくためにはお金が必要です。そのためには、稼ぎを投資にまわして配当金などの不労所得を得る必要があります。
FIREには投資の元手となる資金が必要なのです。日々の生活をしながら投資資金もつくる。それがなかなか大変です。
ですが、医師は高収入。厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によると、医師の平均年収は約1,240万円。正社員サラリーマンの平均年収は503万円。2倍以上の開きがあります。
同年代のサラリーマンがやっとの思いで100万円の投資資金を捻出している間に、特に苦労なく400万円投資にまわせたりします。投資の元手資金が用意しやすいという面で、医師はFIREにむいています。

投資をはじめると自然と節約思考になります。コンビニでなんとなくペットボトル飲料を買っていましたが今は水筒です。節約も目標があると苦じゃなくなりますよ。
理由2:学ぶ能力が高い
FIREをするためには不労所得を得るための投資が必要です。ご存知の通り投資にはリスクがあるため勉強が欠かせません。また市場は日々変化するため情報をアップデートし続ける必要があります。
医師は勉強が得意な人が多いです。医師になってからも学会発表などを通じ学び続ける人が多いです。医師として生活しているとそれが当たり前になり、特別なことに思えませんが鍛え抜かれた学ぶ力は素晴らしいものです。
「投資?なんだかよくわからないし、不安」という人こそ勉強してみてください。新しい情報のオンパレードに勉強すること自体が楽しくなるかもしれません。
株式や債権などの売買を始めると、世界情勢が気になり始めます。医師は英語で論文を読んだり、書いたりする機会が多いため同年代の社会人と比較すると語学が堪能な人が多いです。この点も資産運用によく影響するでしょう。
理由3 :決断力がある
命を守る最前線では、あらゆる情報から状況を把握し、スピード感のある決断が求められます。医師が意思決定をしないと(ダジャレのようになってしまいましたが)コメディカルも動けません。医師という仕事で決断力は日々磨かれているのです。
資産形成はリスクが伴います。世界情勢、株価の値動き、有識者の意見など様々な情報から自分にとってベストな選択をする。その時に必要なのが決断力です。
どれだけ勉強ができても行動にうつせなければ意味がありません。決断力があれば行動への一歩を踏み出すことができるでしょう。(もちろん「やらない」というのも素晴らしい判断の1つです)
理由4:ゴールに向かってコツコツ努力できる
超難関国家資格の1つ医師免許。その資格をとった人が努力家でないはずがありません。(一部、例外的な天才肌の方もいらっしゃいますが)
国家試験や受験に向けて必要なことを把握し、残りの日数から逆算して勉強を重ねる。誰もがやっているようで高いレベルで実現できている人はほんの一握りです。
FIREにむけての資産形成は華々しいものではありません。地道な作業で時間もかかります。逆にいえば、圧倒的なクリエイティビティや世界を変えるような想像力は不要です。ましてや「一発当ててやろう」というギャンブル思考の方には不向きです。
FIREはコツコツ努力を重ねられる人に向いているのです。



目標設定をし、そのゴールにむかって努力する。受験勉強か資産形成の違いはありますが、必要な努力の方向性は同じです。
理由5:医師免許は最強の資格
資産形成にむいてるのはわかった。でも、株価が大暴落したら?リスク高くない?
不安になる気持ちよくわかります。
財産のすべてを株式などの投資にまわすのは危険です。株価が大暴落したときなどに備え、ある程度の現金預金は用意する必要はあります。また資産形成するときに暴落しにくい国債などを購入しバランスをとる方法もあります。
そして個人的にはお金が足りなくなったらその分だけ働けばいいと考えています。
医師は再就職もスポット勤務もしやすいです。貯金を取り崩さない程度の収入を得るために週3日だけ働く、効率よく稼げる祝日だけバイトをするということも可能です。
また病気や怪我は景気に関係ありません。(高額な保険外診療は不景気で減るかもしれませんが)医師の仕事はなくなることはありません。その点もFIREに向いているといえるでしょう。



心配な方は5年後、10年後、自分が転職・再就職したときどれくらいの年収が期待できるか、転職エージェントに相談してみてもいいでしょう。週2〜3の非常勤でも普通のサラリーマン以上の年収になる人も多いでしょう。


僕はFIREしたいです
もし「仕事が辛い」「医局を辞めたい」と思ったらFIREという方法もあります。FIREは準備期間が必要なので即効性のある問題解決方法ではありません。ですがゴールが見えれば気持ちが変わる人もおおいのではないでしょうか。目標をもつことで仕事へのはりあいが変わってくるかもしれません。
FIREに興味を持った人は『本気でFIREをめざす人のやめの資産形成入門』という本をオススメします。30歳で会社員を辞めた穂高唯希氏の著書です。入門本なのでとてもわかりやすく資産形成の具体的な方法が書かれていて参考になります。
医師は生活水準を落とすのは大変です(ご家族の反対にあう先生もいらっしゃるでしょう…)。ですが、年収をあげることは比較的容易です。転職も視野にいれてみましょう。医局を卒業するだけで年収が200〜400万上がる方もいらっしゃいます。生活水準を変えずに上がった年収分を投資にまわす。それならできる方もいらっしゃるのでは。
僕もFIREを目指すために転職を検討中です。自分の人生を満足いくものにするためによい選択をしていきたいですね。



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